海を渡ったスズメたち(1/3) [羊毛フェルトの小鳥]
初夏の始まりの頃。
アメリカに住む小学生の女の子から登録している着せ替えのサイトにメッセージが届きました。
とても礼儀正しい言葉で「あなたのお人形、どうやったら買えますか?」という
メッセージが書かれていました。
海外へ発送することも未成年のお客様も初めてのことでしたが
ご両親のどちらかの親御さんと連絡がとれるなら、お話がすすめられますと、
お返事を差し上げました。
お母様の日本のご実家に発送して、
そちらからアメリカへ送っていただけることになりました。
海を渡った羊毛フェルトのお人形が無事に到着したお便りと共に
その女の子が撮影した画像を許可を得て、掲載させていただきました。
おうちのバルコニーの裏がゴルフ場とのことで
緑の芝生がとても美しいところです。
ホームステイで1年半だけ、アメリカに住んでいたことがあったので
苦しいことが多かったけれど、今となっては楽しいことしか思い出せなくて
少し懐かしい気持ちになりました。
そして何よりも小さな可愛いお客様が「小鳥が大好きになり宝物です」と
おっしゃってくださったことが、何よりも嬉しい出会いとなりました。
アメリカでは戦禍や内紛を逃れてこられたかたが
日本では考えられないほど、たくさんいらっしゃいます。
アメリカにいた時に「銃弾の飛び交う場所に小鳥はいません。
あの頃、本当に小鳥の鳴き声が聞きたかった」っとおっしゃられたかたの
言葉がいまだに、耳を離れません。
十代の後半、その言葉を聞いた私は「小鳥こそ平和の象徴」とずっと
無意識に胸の中にしまっていました。
今、その小鳥を作れるお仕事が少しでもできることが不思議でもあり
大変、嬉しいことです。
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2009-11-01 20:32
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